しのぎを削るハードウエア業界!
転職サイトでIT業界をチェックしている人にご紹介したいのがハードウエア業界です。同じIT業界でも職種によってイメージが違うので、Web業界がなんとなく華やかそうならハードウエア業界は少し地味に見えるかもしれませんね。そんなハードウエア業界のいまとはどのようなものでしょうか。
ハードウエアって?
ハードウエアとは、機械や設備などのいわば「入れ物」を意味しています。「パソコンという入れ物」に「ソフトウエアという中身」を入れてはじめてパソコンとして動いてくれると表現するとハードウエアをイメージしやすいかもしれませんね。つまり、パソコンをはじめ、スマートフォンやタブレット、家電などのようにソフトウエアで動いている機器は全てハードウエアと定義することができるわけです。日本の技術力は世界でも最高レベルの評価を受けていることでもおなじみで、ハードウエア開発は日本人の得意分野です。
ハードウエア業界の動向
率直に言って、ハードウエア業界の市場はマイナス成長状態なのが現状。特に国内のハードウエア市場の成長率は軒並みマイナスで、大手電気メーカーの苦戦ぶりはメディアなどでも頻繁に取りあげられるなど、不安要素が多い業界というイメージを強く持っている人も多いかもしれません。パソコンやスマートフォンがいまのような地位にない頃は、国内メーカー製品へのニーズも安定していました。しかし、インターネットの普及に伴ってアップルやサムスンなどの海外製品の人気が急上昇し、国内の消費者の関心が国内メーカーから遠のいてしまいました。日本で圧倒的な人気を誇っているのがアップル社製品。iPhoneのシェア率の高さは世界的に見ても日本が圧倒しているというのは有名な話です。
ソフトウエア開発といえばMicrosoftですが、近年はハードウエアにも力を入れていますし、GoogleやAmazonなどもそれに追随しています。海外のハードウエアの人気が高まれば、より一層国内メーカーの影が薄くなってしまうのも無理のないことかもしれませんね。このような状況なのに転職先としていまハードウエア業界に注目すべきなのはどうして?と思うことでしょう。では、今後のハードウエア業界はどうなっていくのでしょうか。
ハードウエア業界の可能性とは
パソコンやスマートフォンなどのハードウエアに関しては、ある程度シェアが落ち着いたので、いまの段階でソフトウエアのニーズのほうが高いことは事実です。しかし、ソフトウエアはハードウエアあってのものなので、今後消えてしまうということはもちろんなく、むしろ絶対的に必要なものであり、まだまだ発展する余地のあるものです。特に今後はIoTビジネスが成長してくる見込みなので、それに対応する新たなハードウエアの開発で業界が活性化されると見込まれています。また、ロボットやドローンなどのニーズが急増しているということもハードウエア業界の発展を後押しすることになるでしょう。